
面談のあとの1時間が、3分に。
スタッフ一人ひとりの本音を、聞けた理由

代表取締役 神田征紀さん熊本・小天温泉の「那古井館」と、玉名の「那古井館 別邸 玉響」。5人ほどで回していた旅館は、いま2館でスタッフ約70人の会社になりました。人が増えるほど、一人ひとりの声は代表に届きにくくなります。年2回の業績評価面談を前に、POLLSでスタッフの本音を聞いた神田征紀さんに、何が変わったのかを伺いました。
POINT- 評価面談の時期は、1日4時間の面談が1週間つづく。年2回、体調を崩すほどだった
- 面と向かって言えない本音と、普段話せないパートの声を聞きたかった
- 一問一答ではなく、AIが聞き取って掘り下げる。そこに惹かれた
- 個人カルテを評価の土台に。面談のあとの1時間が3〜5分になった
- 一番の価値は深掘り。言葉ではなく文脈で、仕事への真剣度が見えた
- 次は前回の記録をもとに「今はどう?」と聞き、変化を追いたい
神田神田 征紀
小天温泉 那古井館・那古井館 別邸 玉響 代表取締役
東京で働いたあと熊本に戻り、祖母の代から縁のあった那古井館の立て直しに取り組む。客室は素材・色・家具まで自分で選ぶ。玉名では旅館と家族湯を引き継ぎ、サウナと熟成肉のカウンター料理を柱に「那古井館 別邸 玉響」として開業。2館でスタッフ約70名。


01前は、全員と向き合えていた

スタッフ5人の旅館が、2館・70人に。人が増えるほど、代表の目と耳は届かなくなります。那古井館も、はじめは全員と向き合えていました。




「那古井館」どんなところから始まったんですか?
神田私が東京から熊本に戻って、初めてここに来たときは、正直お化け屋敷みたいでした。雨漏りがして、壁紙も襖も障子も破れていて。熊本地震のあと、思い切って大きく改装すると決めました。観光業の経験はゼロ、根拠のない自信です。
当時は正社員2人とパートさんで、5人ほどのチームでした。




建物を新しくしても、結局は「人」だと。
神田そうです。我々のビジネスは、やっぱり「人」なんですよね。建物だけでは、どうにもならないですね。きれいになった分、サービスの水準もぐっと上げないといけないんです。地元の若いスタッフが入ってくれて、女将とその子の二本柱で、だんだんサービスが建物に追いついていったんです。




そこから「2館・70人」になりました。
神田玉名の旅館と家族湯を引き継いで、別邸 玉響として開業しました。2つの館で、スタッフは70名ほどいます。本社まで入れると90人くらいになります。




人が増えて見えにくくなったものはありますか?
神田見えにくいというより、情熱や魂が通わなくなっている場所が、末端にあるんだと思います。ただ、それは自分では気づけていないと思います。
いまのスタッフたちは、私がやりたいことを引き継いでくれる環境が整っているので、私が1か月来なくても現場は回ります。その一方で、一人ひとりの不満や考えは、拾いきれなくなっています。前は私が全員と面談をしていましたから、人柄も含めて理解できていたんですけど。
02全員と向き合うと、代表がもたない

それでも全員の声を聞こうとすると、どうなるか。神田さんは、自分で面談をして回っていました。




面談にはどのくらい時間がかかっていましたか?
神田業績評価面談の時期は、1週間のスケジュールが全部面談です。1人1時間で、1日4時間、5時間。それを年に2回やっていたんですよ。その時期は、本当に体調を崩していました。
業績評価面談の時期
1人1時間の面談が、1週間つづく。それを年に2回。




何がいちばんきつかったんですか?
神田疲れるというより、精神的なものです。人と人とのトラブル、誰と誰が合わない、そういう小さなことが、話を聞けば聞くほど出てきます。聞いたからには拾わないといけないし、拾ったからには解決しないといけないですよね。自分に課されるミッションがどんどん増えていくんです。
それができなかったら、自分としても煮え切らない部分が出てくるんです。それが10人、20人、30人分になるので。




面談のあとにも作業があったんですよね
神田はい。評価シートにコメントを書きます。それが30分から1時間、本当にかかっていました。面談と合わせると、1人あたり2時間ほどかかっていました。




それまでスタッフの声はどう記録していたんですか?
神田口頭で聞いて、パソコンで記録していました。でも膨大な量になって、一つひとつ頭に入っていないんです。解決できていたかというと、多分ほぼできていなかったんですよ。記録を残しただけ、になっていたんです。
03一問一答では、本音まで届かない

面と向かっては言えないこと。普段話せない人の考え。面談でも、一問一答のフォームでも、届かなかった声を、どう聞くか。




なぜPOLLSを使いたいと思ったんですか?
神田面と向かっては言えないことも、ちゃんと拾いたかったんです。それに、普段コミュニケーションが取れていないパートの方たちがどう考えているのか、満足しているのかを、一人ひとり聞くことはできません。だから、こういう道具を使うのがベストだと判断しました。




使う前POLLSのどこに魅力を感じていましたか?
神田試しに使ってみたとき、新しい、面白いと思いました。一問一答のフォームなら、いくらでもあります。でも、答えを聞き取って掘り下げていくのは、AIの力がないとできないと思っていました。
人と対面で話していても、拾いきれない部分はたくさんあります。言ったことを拾っていくなら、取りこぼしも少ないんじゃないかと思いました。
04返ってきたのは、真剣な答えだった

「適当に答える人が多いのでは」。導入前に、よく心配されるのはここです。




レポートを受け取って最初に見たときどう思いましたか?
神田想像以上に、みんなが真剣に向き合ってくれたんです。その結果に感動しました。始める前に「適当に答える人がいて、文章が少ないかもしれない」と言われていましたが、うちの会社はそれはないと思っていたんです。




不満を書いてくれる人も、いいことを書く人と同じくらい、会社への思いがあると感じました。
神田そうなんですよね。これまで面談で向き合ってきて、業績評価シートにも全員にコメントを書いてきました。AIなんてない頃から、自分でタイピングして。先生が生徒に通知表を返すような感じです。
私がそれを適当にやっていたら、今回の答えも適当に返ってきたと思います。向き合ってきたことのフィードバックが、今回の結果なのかなと思っています。




POLLSの機能で一番使ったのはどれですか?
神田個人カルテです。あれはめっちゃいいです。一人ひとり、どこに満足していて、どこに不満を持っているかがまとまっていて。不満は赤、いいところは緑で分けて書いてあって。それを、業績評価シートを作る土台にしました。
面談の前にカルテを見ておけるので、頭の中を整理してから臨めます。それもありますね。
05個人カルテが、評価コメントの土台になった


POLLSのレポートは、それだけで完結しません。会社がすでに持っている仕組みと、どうつながるか。




評価面談はどんな流れなんですか?
神田面談の2週間ほど前に、スタッフ全員が業績評価シートを送ってきます。自分の目標と、どこまで達成できたか、半年の総括が書いてあります。そこで本人たちは一度、自分の仕事を振り返っています。それを私が読んで、面談に臨みます。




そこに「POLLS」はどう入ったんですか?
神田POLLSの個人カルテと、本人が書いた業績評価シートを合わせます。この2つを、普段使っているAIに入れておきます。そこに、面談で聞いた内容を足すんです。全部を合わせると、一人ひとりの評価コメントができあがります。
面談で聞いた内容は、移動の車の中で音声で吹き込んでいます。




時間はどのくらい変わりましたか?
神田面談の時間は今まで通りです。そこは大事なので。でも、そのあとの1時間ほどかかっていた作業が、3分から5分になりました。
面談のあとの作業(1人あたり)
面談の時間は、今まで通り。




60分で考えると20分の1ですね
神田本当に、笑えるほど楽になりました。
06一番の価値は、深掘り

機能はたくさんあります。使い終わって、何が残ったか。




使ってみて一番価値があった機能はどれですか?
神田やっぱり深掘りですね。自分では今までできていなかった、拾いきれていなかったところを拾ってくれたんです。そういう結果があるので。




始める前、「スタッフの熱意が見たい」「縁の下の力持ちは、人の目では見えにくい」とおっしゃっていました。期待どおり、見えましたか?
神田見えました。具体的な言葉ではなく、文脈でわかるんです。その人が仕事にどれだけ真剣に取り組んでいるか。真剣度ですね。
07一度きりではなく、履歴を残していく

1回のアンケートでは、人は変わりません。声を記録として積み上げると、何ができるか。




これからPOLLSでどんなことを聞いてみたいですか?
神田社内で使い続けたいですね。一発では、まだ味が出ないと思うんです。前回の記録があるので、そこから更新していくことが大事だと思っています。沈んでいた人が上がってきているかもしれないし、今期になって落ちている人もいるかもしれないので。
それぞれに、「いま、温度はどれくらい」というバロメーターがある感じです。




記録が残っているので前回の答えをもとに聞くことができます
神田それができたら面白いですよね。「前回はこうだったけど、今はどうですか?」と聞けたら、スタッフも「ちゃんと見られてる」って思うんじゃないかな。




神田さん、本日はありがとうございました!
神田こちらこそ、ありがとうございました!


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